昇給や就職に有利なシーケンサー

シーケンス制御の例 PLC
シーケンス制御の例
プログラムロジックコントローラーの写真
PLCシーケンサー

シーケンサー(プログラム・ロジック・コントローラー:略してPLC)が使えると給料が大幅に上がったり、就職や転職に有利だったりします。また、使いこなせる人が少ないので非常に大切にされます。

 そんなプログラム・ロジック・コントローラー(PLC)ですが、とっても難しくて無理だと思っていませんか? 確かに誰でも習得できるわけではありません。他のパソコンやスマートフォンのアプリ(プログラム)と同じく、論理的思考が必要とされますが、パソコンやスマートフォンのアプリケーションを作るよりは、ずっと簡単に作ることができます。

 パソコンやスマートフォンのアプリケーションを作るには、C言語などのプログラム言語の知識が必要で、一人前に作れるようになるまでに1年とか2年の期間が必要ですが、シーケンサーは、基本的にはリレー回路の置き換えなので、パソコンの画面で、直列、並列、斜線入りの3つの図形とリレーのコイルを意味する図形を置いて線でつなぐだけでできます。

 リレー回路の知識があれば1~2時間で、リレー回路の知識がなくても最短5時間程度で習得できてしまいます。実際の手順としては、次のようなものです。

ラダープログラミング
  • パソコン画面上で図形(アイコン)を配置して線で結ぶ
  • その回路を変換(コンパイル)して装置に書き込み(ダウンロード)する

 たったこれだけで使えてしまいます。問題があるとすれば、図形と線をどのように組み合わせるか? ですが、とりあえず操作できるだけで採用されたり転属できたりする可能性も高いです。

 何しろ、出来る人の人数が圧倒的に少ないですから、どこの会社でものどから手が出るほど欲しいです。具体的に、どんな会社や業種が必要としているかというと、次のような感じになります。

  • 自動化やロボットの導入をしてる工場(ほとんどのメーカー)
  • 自動仕訳機などを導入している倉庫や物流
  • 研究所や試験場

 逆に言うと、手作業や人海戦術で何かを生産している以外の工場や倉庫では、ほとんど使われていると思っても差し支えありません。

 そして、シーケンサーを使いこなせる人は、基本的に工場の中でも「全体を見渡せる1段高いところにあるガラスで仕切られた空調が整っている部屋に居ます。これはなぜかというと、シーケンサーを使うのに必要になるパソコンなどの精密機器が高温多湿やホコリや空気中のチリを極端に嫌うからです。

 まあ、従業員のためというより、機械のためですけど、結果的にパソコンなどが性能を発揮できる部屋は人間にとっても居心地の良い部屋になります。

 別室に区切られている理由は、シーケンサーのプログラムは門外不出のもので、産業スパイに盗まれたりすると、見た目で機械のメカニズムをコピーし、誰でも買える(買えない国もありますが)シーケンサーを買って、盗んだプログラムを書き込めば、簡単に生産ラインなどの機械を作れてしまうからです。

 また、シーケンサーのプログラムを削除してしまえば、その工場や倉庫は数か月は操業できないほどのダメージを負います。以前、イラnの核兵器に使われる核物質の濃縮に使われる機械のシーケンサーを狙ったコンピューター・ウイルスを誰かがばらまいたなんて話もあります。

5時間でシーケンサー(プログラム・ロジック・コントローラー)を学ぶ

コメント

タイトルとURLをコピーしました